『大人のウルトラマン大図鑑』
大人のウルトラマン大図鑑 & 円谷プロSFドラマ大図鑑
最近立て続けに特撮に関する良書が発行されました。
まずは冒頭の画像『大人のウルトラマン大図鑑』から。
大人のウルトラマン大図鑑 (マガジンハウスムック)/著者不明
¥980
Amazon.co.jp
株式会社マガジンハウス 定価980円
2013年10月1日発行
『ウルトラマン ブルーレイBOX Ⅰ』が発売されたからでしょうか、「大人の」との冠が付いた図鑑の登場です。
内容紹介
『ウルトラマン』の全39話のストーリーと全怪獣を徹底解説! 制作の裏話とレア写真を多数掲載。元祖スーツアクターのスペシャル初対談をはじめ、ウルトラマン誕生秘話。科学特捜隊の秘密。キャストインタビュー。昭和のナツかし資料など・・・・。あなたの知らないウルトラマンの秘密がわかる一冊。
980円とリーズナブルな価格ですが、思ったより内容が充実してました。
各話に「制作こぼれ話」「超こぼれ話」というミニコラムがあるのですが、「超~」は管理人にも初耳のエピソードが。
第1話「ウルトラ作戦第一号」。
初期の脚本ではベムラーを倒したウルトラマンがいつの間にか姿を消し、ハヤタが木にぶら下がった状態で発見されるのだそう。
ヒーローと一心同体の人物がそんな状態で発見されてしまったら、視聴者はちょっとガッカリするかも。
第5話 「ミロガンダの秘密」。
平田昭彦さん演ずる岩本博士は、第5話では「植物学者」の肩書がついていました。
第16話「科特隊宇宙へ」で「科学センター職員 科特隊顧問格」となり、ビートルの設計者という設定が新たに加えられたのだとか。
最強の宇宙恐竜ゼットンを倒した、無重力弾を開発した岩本博士。
その守備範囲の広さといったら。
いったい専門分野がいくつあるのでしょう(笑)。
天才の一言では片付けられません。
そう言えば『ウルトラQ』の一ノ谷博士も似たような存在でした。
全怪獣カタログも手元にあれば嬉しいデータ。
別名・身長・体重・弱点・出身地・特徴武器・アクター・命名が詳細に。
ちなみに第33話「禁じられた言葉」に登場する巨大フジ隊員は、身長40m・体重1万トン。
第34話「空の贈り物」のメガトン怪獣スカイドンは、身長60m・体重20万トンでした。
さすがに20万トンともなると、怪力を誇るウルトラマンでさえ持ち上げられません。
特に魅かれたのが命名で、ゴモラは東宝映画を代表する怪獣ゴジラ・モスラ・ラドンの頭文字をとったという説があるのだそう。
ぺスターは「ペトローリアム・スターフィッシュ」(石油ヒトデ)を意図した造語だそうです。
怪獣の足跡も掲載されていて、怪奇植物スフラン・四次元怪獣ブルトンまでしっかり。
ブルトンの足跡って!? どこにも足なんかありません(笑)。
読み物も充実していて、ホシノ少年の変貌ぶりには驚いてしまいました。
たぶん現在の顔写真を見せられたら、「この人誰!?」と皆が思ってしまうでしょう。
第21話「噴煙突破せよ」で小型ビートルを発進するというシーンがありましたが、そのシーンについてのインタビューがこちら。
津沢彰秀「あのシーンは、気持ちよかったですよ。まさに夢が叶ったという思いでした。ずっとビートルを操縦してみたかったですからね。コックピットはベニヤで囲まれたセットで、レバーとか動かしてもどうにもならないのは当然知っていましたが、完成したフィルムを観るとカッコよくてね」
中島春雄さん・古谷敏さんという元祖スーツアクター対談も、これまでありそうでなかったもの。
中島さんはお元気そうでなによりです。
もう一冊は、『円谷プロSFドラマ大図鑑』。
『円谷プロSFドラマ大図鑑』
別冊映画秘宝円谷プロSFドラマ大図鑑 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)/著者不明
¥2,310
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内容紹介
『マイティジャック』『戦え! マイティジャック』
『SFドラマ 猿の軍団』『スターウルフ』
怒涛のMJ特集76ページ!
古代から宇宙まで特撮で描く円谷プロのSF世界!!
特別ふろく! 高荷義之先生の描き下ろし、MJ号折込ポスター
『ウルトラセブン研究読本』『円谷プロ怪奇ドラマ大作戦』という良書を発行してきた洋泉社のMOOKなので、スタッフ・キャストへのインタビューはバッチリ!!
ただ惜しむらくは音楽を担当した、冨田勲氏のインタビューがなかったこと。
『セブン』の松坂慶子さんといい、大御所の言葉はどうにも聞けそうにないです。
「ロボット怪獣図鑑」というページが管理人のお気に入り。
『ウルトラQ』のガラモンから始まって、キングジョー・ナース・ユートム・クレージーゴン……が特集されています。
『戦え! マイティジャック』第22話「東京タワーに白旗をあげろ」。
登場するのは鋼鉄巨人ビッグQ。
この巨大メカを操縦するのは全て女性達。
というのも彼女達は、夫や恋人をマイティジャックに殺されていたから(“後家ロボ”とは上手いネーミング)。
ロボットで復讐に現れたというわけです。
このビッグQは内部が透けて見えて、『ウルトラセブン』第43話「第四惑星の悪夢」のロボット長官と同じなのだとか。
『戦え!マイティジャック』は、こちらの過去記事も併せて。
「モロボシ・ダンとイデ隊員の共演!!〔戦え!マイティジャック DVD-BOX〕」
http://ameblo.jp/bsrs/entry-11535515924.html
どちらの本も買って損はありません。
そして『円谷プロ~』の裏表紙をめくると、『ウルトラマン研究読本』が11月初旬に発売予定と印刷されてます。
洋泉社のMOOKなので、こちらも期待を裏切らない出来となるでしょう。
おそらく売り切れ必至かと。
なるべく早い時期に予約しておきましょうね。
『マイティジャック』 DVD-BOX発売記念のトークショーを紹介して終わりにします。
「マイティジャックDVD-BOX発売記念 トークショー」
↓『ウルトラマン』ブルーレイBOX、欲しいのはやまやまなのですがあまりに高価なので……。3セット揃えたらいったいいくらになるのか。TOKYO MXで高画質録画しているだけに、悩んでしまいます。
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戦え! マイティジャックDVD BOX/南廣,二瓶正也,山口暁
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ウルトラマン Blu-ray BOX I/小林昭二,黒部進,桜井浩子
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ウルトラマン Blu-ray BOX II/小林昭二,黒部進,桜井浩子
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