ポール・マッカートニーとキース・リチャーズ
ポール・マッカートニーとキース・リチャーズという、珍しいツー・ショットを御覧頂きました。
あまり接点がないように思われるこの二人ですが、一緒に曲作りをしていたとは初耳でした!!
キースの自伝『Life』にはこう記されています。それは2005年にまで遡ります。
ドミニカ共和国の北、タークス・カイコス諸島・パロットキーに滞在していたキース。
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彼の許へひょっこりやって来たのが、ポール・マッカートニーでした。
ポール「ああ、ちょっと寄ってみただけだ。迷惑でなけりゃいいんだが。電話もしないで悪かった」
アクセスが不便な著名人の隠れ家的場所なので、“ちょっと寄ってみただけ”は無理がありますけど(笑)。
キース曰くポールとはあまり親しくはなかったので、会う時間が出来たのは嬉しかったのだとか。
ジョンとは気心が知れてたし、ジョージとリンゴともそうだったが、ポールとはあんまりいっしょに過ごしたことがなかったからな。会う時間ができて、俺もあいつもすごく嬉しかった。たちまち意気投合して、昔のことを話し、ソングライティングの話をした。ビートルズとストーンズとの違いみたいな、不思議なくらい率直な話もした。
ビートルズは全員がリードボーカルをやれるからボーカル・バンドで、ストーンズはどっちかといえば楽器弾きのバンドだ、みたいな。ストーンズにフロントマンは一人しかいないからな。自分は左利きだから、ジョンとはあわせ鏡のようにギターを弾けた、とあいつは言う。それで二人して、その形で弾き始めた。いっしょに作曲にまでとりかかった。マッカートニー/リチャーズのナンバーだ。その歌詞は何週間も壁にピンで留めてあった。
(キース・リチャーズ自伝「ライフ」より)
その時キースがポールにリクエストしたのが、ビートルズ・ナンバーの「プリーズ・プリーズ・ミー」。
この曲、どうやらキースのお気に入りみたいで(主に作ったのはジョンですが)。
キースが歌った「プリーズ・プリーズ・ミー」をまずはどうぞ。
「プリーズ・プリーズ・ミー」 キース・リチャーズ
オリジナルとは似ても似つかない、「プリーズ・プリーズ・ミー」でした。
ポールはキースのリクエストに応えてます。
『ライヴ・イン・ザ・US 2005~ザ・スペース・ウィズイン・アス~』
「プリーズ・プリーズ・ミー」 ポール・マッカートニー
ステージでは自ら書いたナンバーばかりだったポールに、ジョンの曲を歌わせたキース。
今年ジョン色の濃い「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」が歌われたのは、「プリーズ・プリーズ・ミー」で免疫が出来ていたからかもしれません。
「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」
ポール・マッカートニー
おまけ
ジョージ・ハリスンとミック・ジャガーが写真に収まっているのも、これまた珍しいったら。
ビートルズという大きな魚を逃したデッカ・レコードに、ストーンズとの契約を推薦したのはジョージ・ハリスン。
ストーンズのセカンド・シングルは、レノン=マッカートニー作の「彼氏になりたい」です。
「彼氏になりたい」 ローリング・ストーンズ
未完成だった「彼氏になりたい」を、ストーンズの目の前で仕上げたジョンとポール。
これがきっかけとなり、ミックとキースが曲作りに励むようになったのだとか。
パロットキーで書かれたというマッカートニー=リチャーズ作品、レコーディングされたという話はまだ。いったいどんな曲なのでしょうね?
↓ 数年前の再オープン以来、「パロット・ケイ・バイ・コモ(Parrot Cay by COMO)」は新聞のゴシップ欄の舞台そのもの。ファッション界(ドナテラ・ヴェルサーチやケイト・モス)、音楽界(ポール・マッカートニー)、そして映画界(ジュリア・ロバーツ、ブルース・ウィリス、マット・デイモン、ケイト・ウィンスレット)の著名人で混み合っています。客室は、東南アジアを取り入れた軽快なインテリア。チークの四柱ベッドにモスリンの蚊帳という組み合わせは南国ムードたっぷりです。またテラスのバリ風ハンモックは見るからに昼寝に最適。プライバシーが重要なら、専用プール付きの2ルーム型バンガローがお奨め。バトラーサービスもあるので部屋から出たくなくなるでしょう。
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まさに隠れ家といった趣ですが、そのせいか道のりはとても遠いので覚悟してください。飛行機を2便、ボートを2度乗り継ぐので荷物は最小限に。近隣の人の住む島までボートで45分も離れており、お客といえばひっそりと過ごしたい人々ばかりなので、旅の道連れは必須でしょう。また虫除け対策も万全に。この島はかつて「モスキートケイ」(蚊の島)と呼ばれていました。ホテルでは、アフリカ菊から作った強力な天然殺虫剤を毎日散布していますが、それでも蚊はいなくなりません。
蚊が多い場所はちょっと……。キースは少なからず刺されているのでしょうね。
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