『ショムニ２０１３』　第３話　「心がポッキリ！あなたの悩み治します」〔片瀬那奈〕

『ショムニ２０１３』　第３話　「心がポッキリ！あなたの悩み治します」

　好調なスタートを切ったものの、回を追うごとに視聴率が低下していく『ショムニ２０１３』。

　キャストが前シリーズと比較すると小粒なのは否めませんが、経営企画室室長・壇上みき役の片瀬那奈さんのコミカルな演技はチェックしておきたいです。

　前任の秘書課リーダー・杉田美園（戸田菜穂）と比べるといささか品には欠けるものの、そのリアクションの大きさは特筆に値します。

　注目すべきは“変顔”。

　第２話ではなんと白目を剥いてくれました。普通女優さんは画面に綺麗に映りたいもの。片瀬さんは女芸人顔負けです。

　まともな画像がこちら。落差が凄まじいったら。

　突き抜けた演技とでもいいましょうか、管理人は片瀬那奈さんの登場シーンを楽しみに『ショムニ２０１３』を観てるようなもの。

　さて第３話ではどんな“変顔”が飛び出しますやら。

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　社内を歩いていた坪井千夏（江角マキコ）、三波まどか（ベッキー）、円山詩織（本田翼）、安倍麗子（安藤サクラ）、小島美鈴（森カンナ）、福田益代（堀内敬子）は、あちこちで覇気がなくどんよりとした表情の社員の姿を目撃する。さらに、誰もいない暗い部屋でヘッドフォンをして変な踊りをする海外事業部の左門大介（三浦翔平）を見つけあ然となる。

　週末、秋葉原の裏路地にある地下の劇場で、取引先の三筋製作所の社長・三筋と共に地下アイドルの歌に合わせて一心不乱に踊る左門の姿があった。エントランスでため息をついていた左門はグッズを売っていた千夏と遭遇する。左門は、慌ててこれが接待であることを説明した。

　詩織が出社すると、千夏たちが真剣な表情で机に向かっていた。驚く詩織だが、千夏たちが書いていたのは休暇届だった。一方、人事部の星野ケンジ（安田顕）と下落合耕一（鈴木浩介）は社長室に呼ばれていた。社長の前川進（升毅）から、職場内ストレスが原因で多くの社員が休職届を出していることへの対策を聞かれた下落合は、メンタルヘルス検診実施を提案する。

　課長がいないため休暇届を提出しようと人事部にやってきたショムニは、星野から、課長代理を立てるように言われる。しかし、手当もつかずメリットがないと聞くと誰もやりたがらない。そんな中、星野と下落合はショムニにメンタルヘルス検診の準備を一任し、ミスをした場合はクビをほのめかす発言をされる。千夏たち５人がまったく動かないため、詩織は病院に電話をかけまくり、ようやく医師を探し出した。

　検診のチラシを配るために海外事業部にやって来た詩織は、左門が一度は決まった三筋製作所との事業計画が中止になったと告げられる現場に出くわす。企画に不備はなく、何ヵ月もかけて先方を説得した左門は、納得がいかないと食い下がったが決定は覆らなかった。詩織は、落ち込んで席に戻ってきた左門に声をかけ、チラシを差し出す。

　検診当日。会場には社員が列を作り始めていた。ところが、詩織が医師に日時を伝え間違えていたことが発覚し…。

　以下ネタバレがあるのでご注意して下さい。

　庶務２課と経営企画室のメンバーが廊下ですれ違い、バトルを繰り広げるのは『ショムニ』のお約束。

　見ると壇上の取り巻きが、１人足りません。

　台詞の再録です。

千夏「あ～ら　いつも若い子引き連れて　自分も若い気でいるんだろうけど　逆に老いが目立ってる壇上さんじゃない。」

益代「今日は取り巻きが１人　足りないわね。」

まどか「部下の柏木アオバさんは　体調不良により休職中です。」

千夏「体調不良？　どうせあんたのきっつい説教で参ったんだろ？」

壇上「まさか　私のきめ細やかな部下への配慮は徹底しておりますので　そんなことあり得ませんわ。」

千夏「こういう女の下が　一番危ないんだよねえ。」

麗子「お上の圧政に苦しめられるのは世の常です。」

美鈴「ストレスは　肌に悪いですよ。」

　（江角さんの身長は１７０cm、片瀬さんは１７２cm。こんな２ショットはなかなかお目にはかかれません）

　今度行われるメンタルヘルス検診のチラシを、檀上の部下に手渡す詩織。

詩織「今度メンタルヘルス検診あるので　よかったら。」

壇上「そんな負け犬の遠吠え集会　選ばれた人間であるわれわれにとっては必要…。」

　後ろを振り返ると、そこには検診に食い付いている部下の姿が。

恩田ゆず「え～　すご～い。」

三田茜「そうなんですね。」

檀上「ワオ～ン！」

　出ました！！　第３話の“変顔”です。

　負け犬の遠吠え集会と、メンタルヘルス検診を馬鹿にしていた壇上。しかしバレバレの変装で現れるのもお約束。

　いくら変装したって、その身長でバレバレなのにね。

　受付の３人は、ドアにコップを当てて盗み聞き。

　部屋に入るやいなや、悩みを告白する壇上。これが傑作なので、再び台詞を再録です。

壇上「先生！　私　見たとおり　知性もルックスも性格も　３拍子揃ったいい女なんですが　合コンすれば男どもの教養レベルの低さについ説教を繰り広げ　家庭的な女がもてると啓発本で学んだので　家事をしようと一念発起するも　部屋からあふれ出たごみが　ベランダのサッシに　ボンレスハム状態になってるのを見てつい断念。」

　壇上さんは典型的な“片付けられない女”の一人だったんですねぇ。いっぺん部屋を覗いてみたいものです。

壇上「しまいには缶ビール片手に　牛丼つゆだくをかっ食らうのが至福の時となってしまい　ハァ…。　かれこれ３年も男日照りに…。」

　第２話で休日の壇上を御覧になった方には大受けでしょう（「ゴージャスな休日」と称して、ひとり牛丼屋で、ビールに牛丼つゆだく、牛皿を食べる孤独な休日を過ごしている）。その姿はショムニ・メンバーに盗撮されてました。

　あれは“双子の妹”だったんじゃ！？

　極度のあがり症である医師に代わって、看護師に成りすました千夏が社員の悩みを解決してきました。

　その千夏も思わず吹き出してしまいます。

千夏「フフッ。」

壇上「今　笑いました？」

千夏「いいえ。」

壇上「そのさみしさを紛らわすために打ち込んだ職場では　私の指導が厳し過ぎるという批判を受け　部下が体調不良に…。」

　泣きながら告白する壇上さん。

壇上「先生　分かります？　このさみし過ぎる女の気持ち。」

　この告白を盗み聞きしていた３人は、のたうちまわるほど笑い転げます。

　ちょっと笑い過ぎ！？

　皆の笑い者にされて、壇上さんお気の毒。守秘義務はどこへやら。こんなんじゃ今後は誰もカウンセリングを受けないんじゃないかと。

　廊下での千夏の指摘は図星でした。しかしまどかが検索ヒットしたパソコン画面には、TOKYO Dreaming Landで遊ぶ部下の姿が。体調不良は仮病！？

　パソコンは千夏に手渡されます。

千夏「現実に目を向けることですねえ。」

千夏「処方箋です。」

　檀上の前に置かれるパソコン。その画面を見た途端、壇上が鬼の形相に。

壇上「絶叫マシン待ちなう？」

壇上「柏木！」

　脱兎のごとく部屋を飛び出していく壇上。

　TOKYO Dreaming Land帰りの駅のエスカレーター。

　柏木アオバを仁王立ちで待ち構えます。

柏木アオバ「げっ！！」

壇上「柏木～！」

柏木アオバ「あっ　あっ…　どうする？　どうする？　戻って！　戻って！」

　体調不良と偽って遊んでいた柏木さん、まさか上司が駅で待ち構えているとは！！

　管理人はどうやってこの場を切り抜けたらいいのか、見当がつきません。

　ひたすら謝るしか手はないでしょうね。

　片瀬那奈さんの登場シーンは、時間にしたらごく短いです。

　けれどそのインパクトは絶大。『ショムニ２０１３』で最も美味しい役かも。

　次回はどんな“変顔”が飛び出しますやら。

　それでは２週間後をお楽しみに（７月３１日（水）は『ＦＮＳうたの夏祭り』でお休み）。

　↓『ショムニ２０１３』のおかげで、『ショムニ』第１シリーズの再放送が連日。管理人は毎日ディスクに焼いてます。高視聴率だった第１シリーズは、今観ても面白いです。