『リーガルハイ』 第9話
「ついに最高裁! 例え全国民が敵でも必ず命を救う」
2013年12月11日(水)は、特番で一週お休みだったテレビドラマ『リーガルハイ』の第9話が放送されました。
「第9話 ついに最高裁!例え全国民が敵でも必ず命を救う 予告編」
このドラマ、時代劇と特撮にことのほか思い入れがあるみたいで。
事務員・服部を演ずる里見浩太朗さんが深く関わった、TBS『水戸黄門』のレギュラーをゲストに迎えるのがもはや当たり前と。
第2期は“柘植の飛猿”こと野村将希さんが、第5話に重要な役で出演してました(第1期は“木枯し紋次郎”もゲスト)。
さて第9話、現代劇にもかかわらずいきなり時代劇で開幕です。
白装束で打ち首にされようとする罪人の女性(小雪さん)。刀を構えるのは“暴れん坊将軍”こと松平健さん。
そこへ新垣結衣さん扮する町娘が止めに入ります。
松平「罪人から離れろ!さもなくば切り捨てる!」
新垣「離れませぬ!斬るなら私もろともお斬りください!」
その時です! 般若の面で顔を隠した侍が現れます。
桃太郎侍もどき「1つ。人よりよく喋る」
「2つ。不埒な弁護活動」
「3つ。醜い浮世の鬼も金さえもらえりゃ無罪にしちゃう。人呼んで……」
新垣・小雪「横分け侍!!!」
面を外すと古美門研介以外の何者でもない“横分け侍”でした(←当然髷は結ってません)。
立ち回りが始まります。勝負は互角といったところ。しかし思わぬ伏兵が!?
くノ一が背後から忍び寄り、横分け侍に一太刀!!
くノ一「くノ一吉永慶子!」
傷を負って横分け侍の動きが鈍ったところを、松平が止めの一撃!!
横分け侍、バッサリ斬られてしまうのでした。
以上は古美門研介の見た悪夢。
ベッドから落ちて腰を痛めてしまいます。
一方特撮といえば、毎回異なるオープニング・タイトルがそれ。
巨大化した古美門研介と黛真知子のバトルは、怪獣映画そのものと言っても。
第1話では建物が残ってましたが、話が進むにつれ東京は見渡す限り瓦礫ばかりとなってしまいました。
東京スカイツリーのみが、辛うじて残っています。
最高裁の法廷。
古美門・真知子も最高裁は初めてとあって緊張が隠せません。
しかも相手は第1話で古美門を叩きのめした、醍醐検事(松平健)ではありませんか!!
古美門の弁論は、ことごとく醍醐検事に跳ね返されてしまいます。
古美門の様子がおかしくなり始め、身体は震え顔には汗がダラダラ。
見かねた黛が弁護を替わりますが、被告に不利な状況は変わらず。すると突然古美門が。
古美門「検察の捏造に決まっています。あの女がそんな簡単な証拠を残すわけがないんです。何度も貴和に逃げられて今度こそ仕留めないと検察の沽券に関わる。だからでっち上げたに決まっています」
醍醐「あなたは これまで駆け引きや弁論技術 時に 策謀をもって裁判に勝利する手法をとってこられた。だが ここでそんなものは通用しない! 裁判は ゲームではないのだ。罪を犯した者は 償う。時には 命をもって償わねばならないときもある。それがこの社会でまっとうに生きる人々の民意だ」
古美門急に立ち上がり、ドアへ向かってフラフラと。
古美門「もう帰る。こんな所に のこのこ出てきた僕が バカだった。どいつも こいつもお父さんに言い付けてやる!僕のお父さんは偉いんだ! お母さんに迎えに来てもらおう。そして デパートのレストランでプリンアラモードを食べてから屋上の観覧車に……」
と思いっきり“子供帰り”するやいなや、バタンと倒れてしまいます。
真知子が駆け寄り、古美門の額に手を当てると凄い熱。
すぐさま救急車を呼びます。
場面変わって古美門の事務所。
服部「心的外傷!?」
羽生晴樹(岡田将生)「一種のPTSDのようなものじゃないかと。極度の緊張とプレッシャーの中で負けた相手を目の当たりにしたことで“敗戦トラウマ”が発症したんだと思われます。」
毛布を頭から被って、何やら呟いている古美門。
古美門「スカイドン、シーボーズ、ザラガス、ジェロニモン……ベムラー バルタン星人 ネロンガ、ラゴン、グリーンモンス……」
服部「ああ。これは…ウルトラ怪獣を登場順に羅列してるようですな」
加賀蘭丸(田口淳之介)「服部さんも詳しいっすね」
服部「たわいのない取り柄でございます」
羽生「幼児返りは心的外傷の症状の1つだ」
真知子「元から幼児みたいな人じゃない」
蘭丸「で、これ、どうすりゃいいわけ?」
服部「今は当分、裁判から遠ざける必要がありますな」
古美門「スフラン、ピグモン、ガボラ、ジラース、ギャンゴ、ドドンゴ、ミイラ人間、ペスター、ガマクジラ、ガヴァドン、ブルトン、ザラブ星人、アボラス、バニラ、ヒドラ、ケムラー……」
古美門へ声をかける黛真知子。
真知子「先生……先生!」
古美門「あっ、ピグモン」
古美門研介は黛真知子数々の呼び名の名付け親(がに股・朝ドラ・ぺったんこ……)。
それにまた1つ“ピグモン”が加わりました(笑)。
実はそれまで真知子が“幼稚園児”と呼ばれていたのですが、立場がまるで逆になってしまいました。
真知子「裁判、頑張りましょう?」
古美門「裁判?」
真知子「そうです。醍醐検事を倒して貴和さんを助けましょう」
古美門「もう無理だよ」
真知子「そんなことありませんよ。先生ならきっと勝てます」
古美門「無理だって。僕みたいな何の取りえもない無能な最低くそ野郎に勝てるわけないよ」
真知子「先生は素晴らしいですよ。1億円稼ぐんでしょ~?高速何とかやってもらうんでしょ?」
古美門「だって 相手は民意なんだよ。そんなの勝てっこないよ。」
真知子の説得に耳を貸さない古美門。無理強いは禁物なのでした。
古美門「ジャミラ、ドラコ、ゴモラ、ダダ、ウー、メフィラス星人、ジャミラ……あ~ジャミラ2回言っちゃった。もう一回 最初からだ。ベムラー バルタン星人 ネロンガ、ラゴン、グリーンモンス……」
堺雅人さんの世代だと、初代ウルトラマンはさほど観ていないはず。
ウルトラ怪獣の名前を登場順に覚えるのは、さぞかし大変だったことでしょう。
こちらの動画には全てのウルトラ怪獣が。全て名前が言えればたいしたものです。
「Ultraman (1966-1967) clips」
◆第9話あらすじ
古美門と黛は、交際していた男性・徳永光一郎と、その娘・さつきを青酸化合物入りのスープを飲ませ殺害(さつきは、一命を取り留めたものの重体)し、5千万円の保険金を受け取った罪で、一審、二審と死刑判決を受け、最高裁への上告を決めた安藤貴和に面会。貴和は、殺人容疑について否定しないが、古美門は無罪にできると自信満々。一方の黛は、殺人容疑について否定しないものの、貴和が真実を何も話してくれていないような気がして不安になる。
貴和の無罪を勝ち取るために手段を選ばない古美門は、マスコミを招いて貴和のイメージを向上させる報道を依頼する。しかし、大手マスコミには無視され、招いた記者たちにも金をばらまく。さらに、古美門は黛に、移籍先の「NEXUS」の羽生晴樹と、本田ジェーン(黒木華)から、彼らが検事時代に担当していた貴和事件について、検察側が裁判の証拠をねつ造した情報を盗み取れと言い出す始末…。
そんな状態で、古美門と黛は公判初日を迎えてしまう。最高裁判所へ向かう道中には、貴和を批判するプラカードを持った大勢の人々がいるなど、古美門たちとっては完全なアウェー状態。
緊張する黛を見て、ハッパをかける古美門だったが、彼自身も最高裁を前にして、さすがに緊張していた。最高裁で古美門たちと対峙する検事は、醍醐実。黛は、高等検察庁にいたはずの醍醐が、あまりにもタイミング良く最高検察庁に異動していることに不安を抱く。古美門自身は、好都合だと強がるが…。
お待たせしました。本編はこちらのURLをクリック↓。
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↓第9話のキーワードは“民意”。この回については述べ足らないので、いずれ別の機会にでも。
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