広告業界に匹敵!
自販機業界の恐るべき売上高とは?
自販機研究家・野村誠さんをゲストに迎えた、TBS系『マツコの知らない世界』(2012年6月29日 ON AIR)。
前回の続きから。
ここで問題です。
日本の自動販売機による年間売り上げ額、いったいどれくらいだと思いますか?
驚くなかれその総額は、年間5兆3023億円!!(2011年)
2012年12月の調査では、日本にある自販機は509万台。売上は、なんと5兆3750億円にもなるそう。市場規模だけで見ると、通販業界以上広告業界にも匹敵します。実は大量のマネーが動いていました。
広告業界→5兆9000億円(2012年)、通販業界→5兆1000億円(2012年)。
自動販売機は儲かる商売なのです。
マージンは20%、一カ月の電気代は約8000円なのだそう。
絶対数ではアメリカが世界一で691万台(2010年末)が普及していますが、人口や国土面積を勘案した普及率では日本が世界一と言えます。
売上日本一の自販機は、JR横須賀線横浜駅 9番10番ホーム内にありました。
売上本数 約2万3000本/月
売上金額 300万円/月
圧倒的な売上げの高さに関係者の間で、「マンモス」というニックネームもついています。
横須賀線は運転間隔が長めなので待ち時間があります。加えてホームが東急線の地下化で空いた場所に拡張して2倍の広さになりました。
時間と空間の両方に余裕があって自販機が自然と目に入り、「なにか飲もう」という気持ちに。
それに横須賀線ホームには湘南新宿ライン、成田エクスプレスなども停まります。
「E259系 特急成田エクスプレス」
目的地が遠い時は、ついペットボトルを持って行きたくなるのです。
この自動販売機はその後老朽化により新たに設置されたものが加わったので、日本一の座からは滑り落ちました。
しかし駅の自動販売機というのは、かなり美味しい商売なのは確か。
芸能人・有名人並みの年収です。
横須賀線横浜駅の様子をタップリと↓↓
横浜駅の横須賀線ホーム(9・10番線)は、E217系普通列車のほかに湘南新宿ラインや『成田エクスプレス』などが発着するため、近年はホーム上の混雑が問題になっていました。そこで、東急東横線の旧高架ホーム跡に横須賀線の上り線を移設し、ホームを拡幅する工事が行われました。
続く。
↓ホームに設置された自動販売機1台の売上が年間3,600万円。鉄道会社が駅ナカ事業に力を入れるのも無理はありません。近隣の商店街にとっては死活問題となります。
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