「ウルトラセブン」に挑戦!! Vol.8
「ケロロ軍曹 冬樹ミーツ・ア・ガ~ルであります・冬樹ノントルマの使者であります」
当ブログの読者なら、「ケロロ軍曹」が「ウルトラセブン」をパロッているのはとっくに御存知のはず(知らないよ、という方は下記のURLをクリック)。
http://ameblo.jp/bsrs/entry-11308398694.html
http://ameblo.jp/bsrs/entry-11306865803.html
http://ameblo.jp/bsrs/entry-11303385857.html
先日放送された「ケロロ軍曹アンコール!」、第20話も「ウルトラセブン」名作中の名作のパロディでした。
「冬樹 ミーツ・ア・ガ~ル であります」
地球の表面積の70%を占める海を押さえれば、地球侵略は完了したも同然と考えたケロロ軍曹たち。
占領後の楽しい妄想にふけるケロロ。その中にもパロディが紛れ込んでます。
蛸にしては、色が違いますよね。
その頃海では怪しく目が光る、謎の少女の姿が。
一方日向家は車が故障し、海水浴は中止の憂き目に。仕方なく地下にあるプールを使わせて貰おうと夏美が入口を開けたところ、目に飛び込んだのはケロン軍潜水艦 ロードランジャー。
ちなみに元ネタ・地球防衛軍には、「海洋潜航艇ハイドランジャー」という潜水艦が配備されてます。
ロードランジャーで海へ向かうケロロ達、日向家&小雪も同行します。
海へ到着し、遊びに熱中する日向家。ただ泳げない冬樹はまだ潜水艦にいます。
浮き輪を用意されますが、これがとんでもない方向へ冬樹を連れ去って。
とある岩場に辿り着いた冬樹。浅瀬でもがく姿を、謎の少女に笑われてしまいます。
その少女は岩場に捨ててあったゴミで、左手に切り傷を負ってしまいます。冬樹は少女の手に包帯を巻き、怪我の原因であるゴミ拾いを。すると少女も協力してくれたのでした。
ゴミ拾いの途中で、ケロロ達が冬樹を呼びます。冬樹が海を訪れたのは、夏休みの自由研究・海底に知的生命体はいるかを調査するため。
潜水艦に戻ろうとする冬樹ですが、それを阻止する謎の少女。
冬樹には自由研究の方が大事なので、彼女を振り切ってケロロ達の許へと。
「冬樹 ノントルマの使者 であります」
宇宙法では旗を立てれば、占領した証なのだそう。次々に旗を立てていくケロロ達。
海溝にさしかかり、今度は冬樹が潜ります。暗黒の世界に降りていく冬樹。するとテレパシーで次のようなメッセージが。
「退去せよ。我らノントルマ。我らはノントルマ。海底はノントルマのテリトリー」
ケロロのお爺さんは、地球人の事をノントルマと呼んでいました。ノントルマとはいったい!?
無数の敵に包囲されるロードランジャー。冬樹を回収しようとして、間違って魚雷発射ボタンを押してしまうケロロ。
魚雷は全弾命中、やば~いムードが漂います。
しかし敵は無傷、ロードランジャーは反撃されます。
大ピンチのケロロ達。
急速浮上するロードランジャー、冬樹を繋いでいたロープが切断してしまいます。
海底に沈んでいく冬樹。
巨大な鮫が冬樹を飲み込もうと、大きな口を開けます。
冬樹絶体絶命のピンチ!!
冬樹:「来るんじゃなかった・・ここは誰も来ちゃいけない所なんだ」
するとそこへ人魚が現れ、冬樹を助けるのでした。
人魚:「この人は助けます。この人は海を愛してします。我々と同じように」
人魚の左手には包帯が。そうです、謎の少女の正体は人魚だったのです。
「忘れないで・・忘れないで。すべての生き物は海から生まれたという事を」
浜に打ち上げられる冬樹。
ゴミ袋が目に止まり、今度は全員でゴミ拾いを再開するのでした。
ケロロ軍曹第20話の視聴は、こちらのURLを。
http://www.anime44.com/keroro-gunso-20-keroro-gunso-episode-20
元ネタはもうバレバレかと。大傑作「ノンマルトの使者」のオマージュです。
ノンマルト
『ウルトラセブン』第42話「ノンマルトの使者」に登場。
別名:海底人
身長:170センチメートル
体重:70キログラム
現代の人類の登場以前に地球で栄えた知的生命体。性格は好戦的ではなく戦闘能力も高くないがレーザー銃を武器にしている。その昔、現在の人類の侵略により、海底へと住処を追われた。海底で平和に暮らしていたノンマルトは、海底にまで人類の魔の手(開発)が伸びてきたことを悟り、海底開発中だったシーホース号を爆破。さらにイギリスの原子力潜水艦グローリア号を奪取して地上を攻撃し、さらに怪獣ガイロスを使って船舶を襲わせた。しかし、事ここにいたってはノンマルトの「人間は侵略者」という言い分と人類側の海洋開発とは相容れず、結局最後はウルトラ警備隊の反撃によってグローリア号とノンマルトの海底都市は破壊され、ガイロスもセブンに倒された。
ウルトラセブン及び歴代ウルトラ戦士達の故郷であるM78星雲では地球人のことをノンマルトと呼ぶ。ただしこれが文字通り“ノンマルト”のことを指すのか“現代の人類”のことを指すのかは、劇中では謎のまま終わった。
ノンマルトの語源は、戦いの神マルスに、否定形のノンを付け加えたもの。監督を務めた満田かずほは「『ノンマルト』の語源は、金城が以前読んだSF小説にある。その中で地球のことを『ノンマルス』(“マルス”はマーズ(火星))と言っており、『火星ではない星』という意味らしいが、そのままでは使えないから『ノンマルト』にした。金城の造語である」と説明している。
脚本を担当した金城哲夫は沖縄出身であり、ノンマルト人に仮託して、沖縄に対する本土(大和民族)の「加害への無自覚」や、当時沖縄を占領していた米国との関係を作中に忍ばせたのではないかとする見解が長く語られていたが、2011年1月1日にBSで放送された『徹底検証! ぼくらのウルトラマン伝説 ~昭和のヒーロー「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」誕生秘話~』に出演したひし美ゆり子、上原正三、満田かずほらはこれを否定しており、このエピソードはむしろ『ウルトラQ』の原題であるアンバランスの世界を表現したかったと言及している。なお、金城自身はノンマルトが何かの比喩であるかといったことを特に書き残していない。
ケロロ軍曹 - オマージュとして「ノントルマ」の人魚が登場する。(ウィキペディアより)
「ウルトラセブン」では、左頬に黒子のある少年がノンマルトの使者でした。
ケロロの妄想に登場していたのは、蛸怪獣ガイロス。
「ノンマルトの使者」
何の警告も無しに海洋開発センターを先に攻撃したのはノンマルトなのですが(人類は海底がノンマルトのテリトリーとは知らずにいました)、なんだか地球防衛軍が悪役ぽかったエピソード。
特に勝利をおさめた後の、キリヤマ隊長の台詞がです。
キリヤマ:「我々の勝利だ!! 海底も我々人間のものだ!!!」
この後味の悪さが、「ノンマルトの使者」が名作といわれる所以かも。
「ノンマルト」を「ムウ帝国」に置き換えれば、昭和38年の東宝映画「海底軍艦」です。
映画「海底軍艦」については、「福山の二十世紀少年 あの頃の思い出話でワイワイやろうよ」というブログに詳しく。
海底軍艦1963年
http://ameblo.jp/fsob11/entry-11277666579.html
記事のラストは、「海底軍艦 サウンドトラック」。長文読んで下さり、有難うございます。
「海底軍艦 サウンドトラック」
特撮映画音楽 東宝編より 1.録音用クレジット 2.東宝マーク 3.蒸気人間出現 4.メインタイトル 5.潜行艦浮上 6.送られたフィルム 7.ムウの警告 8.国連会議臨時召集 9.商船炎上 10.恐怖は世界に 11.レッドサタン号 12.潜行艦帰港 13.連絡球 14.轟天建武隊 15.真琴のテーマ I 16.海底軍艦試運転 I 17.海底軍艦試運転 II 18.海底軍艦試運転 III 19.真琴のテーマ II 20.海野の正体 21.ムウ帝国の祈り 22.守護龍マンダ23.三原山のムウ人 24.ムウの宣言 25.海底軍艦出撃 I 26.海底軍艦出撃 II 27.丸の内陥没 28.東京湾炎上 29.東京湾と海底軍艦 30.救出 31.海底軍艦対マンダ 32.挺身隊出動 33.エンディング
「ウルトラセブン」、残り33話。
↓「ケロロ軍曹」に於ける「ウルトラセブン」のパロディは、もう尽きたかも。
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